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「電車の音」に著作権?創作とは無関係なもう一つの著作権

例えば「電車の音」が著作権で保護されない理由は、それが「創作」されていないからです。

著作権の保護対象である「著作物」であるためには、創作性が必要であり、線路にレコーダを放置して単に録音を続けたような音は、創作的につくられたものではないので著作権がありません。

ところがこのような創作性がない音を録ったような人に対して与えられる著作権法上の権利があることは意外と知られていません。

創作した人に与えられる著作権に対して、録音などの「行為」をした人に対して与えられる権利、それが著作隣接権です。

著作隣接権も著作権と同様に無断でコピーされない権利を持っているので、先ほどの「電車の音」を録った音を無断でコピー・販売すれば、著作隣接権者から訴えられる可能性がでてきます。

歌の録音物を無断でコピー・販売すれば著作権の侵害というのは理解できても、電車の音の録音物を無断でコピー・販売しても侵害というのはなかなか理解し難いのではないでしょうか。

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このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

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