ブログ

著作権侵害になるかもしれないコスプレ衣装の自作 あなたは大丈夫ですか?

美術の著作物であるキャラクターの衣装を作ると複製権を侵害することになります。

個人で複製する場合、つまりコスプレ衣装を自作する場合は複製権の例外が適用されて合法であるという考えがあるので検証してみましょう。

複製権の例外を定めている著作権法30条には、

「著作権の目的となつている著作物は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは、その使用する者が複製することができる」

と記載されています。

「その使用する者が複製することができる」と定められているように、確かにコスプレ衣装を着る人が自作する場合は問題なさそうです。

しかし、「その使用する者が複製することができる」のは、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするとき」です。

コスプレ衣装を着て家の中で家族に見せる場合などは問題ないでしょう。

しかし街中でコスプレ衣装を着て歩行者の目に触れることを楽しんだり、コスプレイヤー同士が集まり見せ合い撮影したりすることは、法30条が規定する限られた範囲内における使用を逸脱していると考えた方がいいでしょう。

著作権が親告罪だった以前は、著作権者がノーと言わなければ、たとえ無断で著作物を複製しても侵害ということにはなりませんでした。

著作権が一部非親告罪になった現在は、著作権者がノーと言わなくても、侵害罪で逮捕されることも有りえるのです。

関連記事

  1. 中国著作権法改正。懲罰的賠償制度トリプルダメージの導入 中国著作権法改正。懲罰的賠償制度トリプルダメージの導入
  2. 「ダイソー」と「ダサソー」の商標権侵害訴訟 「ダイソー」と「ダサソー」の商標権侵害訴訟
  3. シンガポールがアジア地域の知的財産ハブ拠点になる日
  4. 登録される前に公開されてしまう中国商標に注意 登録される前に公開されてしまう中国商標に注意
  5. 中国の特許のレベルが日本に比べて低い理由 中国の特許のレベルが日本に比べて低い理由
  6. 中国商標にマドプロを使わない3つの理由 中国商標にマドプロを使わない3つの理由
  7. 冒認出願対策なら商標登録よりも著作権登録 冒認出願対策なら商標登録よりも著作権登録
  8. ニセモノと知らないで仕入れた商品を売ったらどうなるの?

このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

認証済みサービス

プロフィールを表示 →

PAGE TOP