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スポーツ中継のパブリックビューイング、大画面テレビと著作権の微妙な関係

スポーツ中継のパブリックビューイング、大画面テレビと著作権の微妙な関係

テレビが普及し始めたころ、街頭に設置したテレビの前に大勢の人が集まり、プロレス中継や相撲中継を視聴していました。

最近ではスポーツ中継を大画面の映像装置で鑑賞させるパブリックビューイングが人気です。

このパブリックビューイング、著作権法の観点からみると違法になる場合があります。

昔の街頭テレビと最近のパブリックビューイングの違いは、映像装置の画面の大きさです。

著作権法は原則どおりに判断すると、ほとんどの行為が著作権法違反になってしまい、日常生活に支障をきたすので、例外規定を多く設けています。

例えば、私的使用のために複製する場合を複製権の侵害から除外しています。

スポーツ中継を昔の街頭テレビのように視聴させた場合と、大画面の映像装置を使用した最近のパブリックビューイングで視聴させた場合とでは、著作権法上、「街頭テレビ」は合法で、「」は違法です。

違いは画面の大きさです。

スポーツ中継する放送事業者には伝達権(著作権法100条)が認めれています。

放送事業者の伝達権とは、放送を受信して、超大型テレビやビル壁面のディスプレイ装置などで、公に伝達する権利です。

大画面テレビを使用してスポーツ中継を鑑賞させると、放送事業者の伝達権を侵害します。

大画面テレビが今ほど一般的でなかった昔であれば、放送事業者の伝達権を考える必要はありませんでしたが、大画面テレビが普及した現在では注意が必要です。

家庭用テレビを使用した場合は著作権の侵害にならないと言われていますが、最近の家庭用テレビは著作権法が制定された頃に比べれば遥かに大画面です。

家庭用テレビを使用しているから大丈夫だと判断せずに、使用目的がパブリックビューイングの場合は、放送事業者の許諾を得たほうが安心です。

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このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

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