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商標の外観が似ていても商標権を侵害するとは限らない

商標の外観が似ていても商標権を侵害するとは限らない

商標が類似するかどうかを判断することは、商品の出所を混同するかどうか、を判断することです。

例えば、AAというネーミングの牛乳と、BBというネーミングの牛乳をスーパーの店頭に並べたとします。

AAというネーミングの牛乳を買いに来た人が、間違ってBBというネーミングの牛乳を買ってしまうほどに、AAとBBが似ていると、2つの商標は類似する、と判断します。

 

商品の出所を混同するかどうかを判断するためには、牛乳の例のように、実際に、対比される商標をつけた2つの商品を、それぞれスーパーのような取引の現場においてみないと分かりません。

 

それでは面倒なので、出所を混同するかどうかを、形式的に判断できる基準を作っています。

対比される商標の「・称呼・観念」が類似する場合に、出所を混同すると、判断する方法です。

この方法によれば、実際に、商品を取引の現場におかなくても、形式的に「出所混同」を判断することができます。

 

ただし、外観・称呼・観念の類似で出所混同を判断する方法は、あくまで形式的に過ぎません。

したがって、仮に外観等が似ていても、実際の取引の現場では、出所混同しない、ということも十分にあり得ます。

 

出所混同しなければ、商標が類似する、と判断することはできないので、商標権を侵害する、ことにはなりません。

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このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

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