ブログ

新元号の商標登録可能性について解説します

商標審査基準によれば、現元号は識別力がないという理由で商標登録できません。

審査基準は現元号について定めているだけなので、現元号以外の昭和、大正、明治は商標登録の可能性があるのは言うまでもなく、新元号も審査基準の射程外となり商標登録の可能性があることになります。

平成の元号が発表されたときと違い、新元号は平成の時代に発表される可能性があるので、発表と同時に出願すれば審査基準が定める現元号に該当せず、商標登録できる可能性があるのではないかという期待を抱くかもしれません。

 

ところが現元号に該当することを理由に識別力がないと判断する時期は出願時なく査定時であると定めています。

このため出願時には現元号に該当しない新元号であっても実際に審査を行い査定するときに新元号に移行していれば、出願した新元号は現元号に該当して拒絶されることになります。

結局、平成の時代に発表された新元号を平成の時代に出願しても、新元号に移行したあとで査定すれば、商標審査基準を適用して新元号の商標を拒絶することができます。

 

ここで「平成」の商標登録可能性について疑問を抱いた方がいるかもしれません。

現元号としての平成は識別力がないという理由で拒絶することが審査基準に定めれているわけですが、新元号に移行したあとの平成は最早現元号ではなく、商標登録の可能性がある昭和、大正、明治と同じ扱いになります。

平成の時代に出願した「平成」でも、査定をするときに新元号に移行していれば、商標登録の可能性があることになります。

 

追記

新しい審査基準により、新旧問わず元号は登録できないことが明記されました。

関連記事

  1. アディダスにみる立体商標戦術 アディダスにみる立体商標戦術
  2. パソコンでできる簡単な商標調査 パソコンでできる簡単な商標調査
  3. 偽物を「所有」する時代から本物を「利用」する時代へ 偽物を「所有」する時代から本物を「利用」する時代へ
  4. ロゴが同じでも著作権を侵害しない理由 デザインが同じでも著作権を侵害しない理由
  5. 優れた創作は模倣から
  6. 中国のタオバオで模倣品が販売されていたときの対処法 中国のタオバオで模倣品が販売されていたときの対処法
  7. 中国商標。権利者の決め方 中国商標。権利者の決め方
  8. 商標登録出願ではなく中国で著作権登録をすすめる理由
PAGE TOP