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特許出願件数の低下が意味するもの。智慧型発明と知識型発明

特許出願件数の低下が意味するもの。智慧型発明と知識型発明
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中国の特許出願件数が世界一になったのとは対照的に、日本の特許出願件数は年々減っています。

特許出願件数の減少は技術力の低下を意味するという考えもあります。

しかし日本の技術力は決して低下してはいません。

期待を込めて、今でも日本の技術力は世界一です。

 

この辺りの事情を特許の現場から説明してみます。

 

特許を取得するためには、発明の内容を明細書という書類上で言葉で表現する必要があります。

「発明の内容を言葉で表現する」

発明には、言葉で表現し易い発明と、言葉で表現し難い発明があります。

 

「我が社の技術はノウハウを含んでいるから発明にならない」や、「我が社の技術はノウハウだから言葉で表現できない」ということを聞いたことがあると思います。

 

以前より、ノウハウと言われているものは、特許に馴染まないものでした。

 

特許出願件数が減っている理由は、コスト削減という経済的理由もありますが、最近の技術が、言葉で表現し難い内容が増えてきていることにも原因があります。

 

技術というと全て言葉で表現できる内容と思うかもしれませんが、そのような技術は知識型の技術です。

デジタル技術がその代表です。

 

それに対して、言葉で表現し難い技術は智慧型の技術です。

ノウハウや職人技術は智慧型の技術の代表です。

 

智慧型の技術は、取得するまでに多くの経験と体験、そして長い時間がかかります。

デジタル技術に代表される知識型の技術のように、コンピュータシュミレーションを使って大量生産されるものではありません。

 

日本には智慧型の技術が多く存在します。

日本の特許出願が減っている理由は、知識型の技術に代わって智慧型の技術が増えているからでもあります。

参考図書 田坂広志著「知性を磨く」

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このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

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