ブログ

登録される前に公開されてしまう中国商標に注意

登録される前に公開されてしまう中国商標に注意

中国で出願した商標は工商局で受理されます。

出願が受理されると初歩審査と実体審査が行われます。

初歩審査と実体審査という2つの審査をパスすると出願された商標が「公告」されます。

差止め請求権や損害賠償請求権という商標専用権が発生する起点が「公告」です。

出願から公告までの間に、第三者が出願された商標を無断で使用しても専用権を行使することはできません。

 

商標を公開するというルールがない中国では、出願した商標は公告まで公開されないことになっています。

ところが実際には出願から3ヶ月程度で工商局のデータベースに出願された商標が公開されています。

このデータベースは誰でも簡単に無料でアクセスできます。

 

データベースにアクセスし、公告される前の商標を見た第三者が無断で商標を使用することも考えれます。

ところが公告される前の商標を無断で使用したとしても専用権を行使できません。

 

なお日本では出願してから登録されるまでの間に、出願した商標を無断で使用している第三者に対して金銭の支払いを求めることができる金銭的請求権があります。

関連記事

  1. 中国保税区で製造したOEM製品を輸出する行為は商標権侵害にならな…
  2. 誰でも個人輸入ができる時代に知的財産権法が追いつかない現実 個人輸入なら大丈夫は本当か?知的財産権法の欠点
  3. ウソの発明で特許を取得したら懲役です。 ウソの発明で特許を取得したら懲役です。
  4. 文字と図形を組み合わせた商標を登録するときに気をつけたいこと 文字と図形を組み合わせた商標を登録するときに気をつけたいこと
  5. 認証制度を利用して他社の商品やサービスと差別化しよう 認証制度を利用して他社の商品やサービスと差別化しよう
  6. 「美味しさ」の模倣は難しくても「見た目」の模倣が簡単な食品こそ意匠権で保護 「美味しさ」の模倣は難しくても「見た目」の模倣が簡単な食品こそ意…
  7. 店舗の外観デザインを保護するトレードドレスに注目
  8. 外国出願 東南アジアの商標制度のまとめ

このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

パーソナルリンク

認証済みサービス

プロフィールを表示 →

PAGE TOP