ブログ

香港特許。まず中国へ出願。

知財法務顧問サービス

中国と香港は一国二制度です。

このため香港で特許権や商標権を取得するためには、香港の特許法や商標法に基づいて手続きをすすめる必要があります。

中国の特許権や商標権があっても、それらの権利は香港では効力が及びません。

Medium 5977609373

photo credit: BusinessSarah via photopin cc 

商標権や意匠権は香港の知識産権署に対して直接手続きをすれば良いのですが特許の場合には注意が必要です。

香港の知識産権署に直接、特許出願をしても香港の特許権を取得することはできません。

香港で特許権を取得する場合には、まず中国知識産権局に特許出願をしておく必要があります。

中国知識産権局へ出願するルート以外にも、英国特許庁や欧州特許庁へ出願しておくルートがありますが、現在では中国知識産権局へ出願するルートが一般的でしょう。

 

香港知識産権署に対して、次の2つの手続きを行う必要があります。

まず中国知識産権局で出願公開された日から6ヶ月以内に、中国専利出願の記録を登録簿に記入してもらうように請求する記録請求を行います(香港特許条例第15条)。

そして中国知識産権局で専利が付与された日から6ヶ月以内に、中国知識産権局で付与された専利の登録と香港特許の付与を請求する登録及び付与請求を行います(香港特許条例第23条)。

 

手続きを間違えると香港で特許権を取得することができなくなってしまいます。

関連記事

  1. 似ている商標を使っても犯罪にならない中国 似ている商標を使っても犯罪にならない中国
  2. 模倣をビジネスに取り込む 模倣をビジネスに取り込む
  3. 中国で模倣されている店舗の外観は商標で守れるのか
  4. 技術情報 中国で技術情報を安全確実に守る方法
  5. 商標登録は将来の事業展開を考えて区分を決める 商標登録は将来の事業展開を考えて区分を決める。
  6. 香港で商標を登録するときに利用したい便利なサービス 香港で商標を登録するときに利用したい便利なサービス
  7. 商標の外観が似ていても商標権を侵害するとは限らない 商標の外観が似ていても商標権を侵害するとは限らない
  8. 法律に頼らず契約で解決

このコラムを書いている人

TANAKA Tomio

TANAKA Tomio

2004年弁理士登録 電機・電子・IT分野を得意とし国内・国外の権利化について豊富な経験と実績あり。 中国上海駐在経験を活かし中国実務についても豊富な経験あり。 知的財産調査官として特許を始め意匠・商標・著作権・不正競争防止に係る模倣品の輸入差止め審査に従事した経験を活かし模倣品対策についても積極的に取り組む。

パーソナルリンク

認証済みサービス

プロフィールを表示 →

PAGE TOP