特許事務所の形態には大きく2つのタイプがあります。

一つ目は大企業を相手に大量出願を効率よく行うために多くのスタッフで構成されている事務所。

1990年代の日本は特許出願件数が最盛期を迎えた時代であり、特許事務所の規模の拡大が進んだのもこの時代です。

規模のメリットを活かしてあらゆる分野に対応することが可能である反面、手続毎に担当者が異なるため依頼者側から見ると担当者の顔が見えないという側面があります。

2000年に入った頃から規模の拡大を求めることはなくなりましたが、それでも複数の担当者が役割を分担して業務を進めることに変わりはありません。

二つ目は一つ目とは正反対の事務所です。一人の弁理士または一人の弁理士をサポートするスタッフだけで、全ての手続きを担当する方法です。

このタイプの事務所は多くの依頼を処理することはできません。そしてその弁理士の専門分野以外の依頼を受けることはできません。

実はかつての特許事務所のほとんどが二つ目のタイプでしたが、事務所の規模の拡大を目指した時代には見向きもされませんでした。

知財の執事として

田中特許事務所は決して大規模な事務所ではありません。そして規模の拡大を目指すこともありません。しかし以前と同じタイプの零細事務所というわけでもありません。

21世紀に入ってからのITの進歩は特許事務所の在り方を大きく変えました。

IT技術を駆使することで一人の弁理士がカバーできる業務が格段に増えました。

これまで大規模な事務所でしか対応できなかった外国出願についても、インターネットを介したコミュニティーの構築により容易に海外の代理人と協同作業ができるようになりました。

手続毎に担当者を変えて効率化を求めていたのも一人の弁理士がカバーできることが限られていたからであり、法定期限という限られた時間内で手続きを完結させるためでした。

AI時代を迎える今、敢えて一人の弁理士が全ての手続きを担当するという本来の特許事務所の姿に戻ります。

そのうえで、知財の執事として依頼者と一緒に歩んでいける姿を目指すのが田中特許事務所です。

一日一歩前進する自分でありたい

得意な分野で特許だけを担当するというのが以前の働き方でした。

東京から上海に活動拠点を移したこともありました。

省庁に活動の場を求めたこともありました。

全ては弁理士としての可能性を探求するためです。

2015年、地元静岡に活動拠点を移してからも日々探求する姿勢に変わりはありません。

今日よりも明日、そして明後日に向けて邁進して参ります。

「一日一歩前進する自分でありたい」

弁理士受験時代に琴線に触れた言葉が今となっても座右の銘です。

田中特許事務所 弁理士 田中智雄